国連で気候変動スピーチをされたグレタ・トゥーンベリさん、16歳。
日本では、大人に使われてるとか、顔が怖いとか、飛行機乗らなくても、着てる服も持ち物も環境を汚染してるとか、えらい、叩かれてますねえ。
海外在住なんですが、日本のニュース大好き! なのでいつもオンラインで観ますが、あー、えらいことになってます。
とりあえず、日本語訳のスピーチは文書で読んだのですが、
「あなたたちを許さない」、「あなたたちの裏切り」、「裏切るなら許さない」、「よく、そんなことが言えますね」とか書かれてましたで。
表情は怖かったですね。怒ってる感じ。
あー、こういう手法のスピーチですね。北米はあります、あります、感情的に伝える方法のスピーチ・・・
それ以前のグレタさんのスピーチも観ましたが、冷静に話されてました。
っていうことは、こういう感情的な、まあ、きついスピーチを他の環境活動家と相談して意図的に選択されたという印象。
・・・しかし、実際に英語でどんな言葉を使ったのか?
英語のスピーチの動画を観ると・・・
How dare you! 連発しましたね。まあ、私は使ったことないし、言われたこともないけれど・・・、まあ、これ言ったら最後だからね。
「よく、そんなことが言えますね」程度ではない!
どう説明すればいいのか? ん・・・・、私てきには「お前は最低人間(=裏切り者)!絶交だ!」ぐらいのニュアンスですね。
日常でも使うべき言葉ではないので、もちろん公式なスピーチで使う言葉じゃありません。これを連発したということは、台本に計算済みであったってことですね。
スピーチ&ステイトメントの台本っていうのは、政治家も、国連も、PKOも専門のライターさん(スピーチを書く人)がいて、どう伝えるか、どういう手法で話すか、をまとめます。知り合いがそういう仕事をされていました。
時々、自分の言葉でアホ丸出しのコメントをする政治家はいますが・・・苦笑。
ほとんどの場合、スピーチは決められて、練習して、行うものですから、間違いなく、グレタさんのスピーチは批判覚悟の脚光をあびるための大成功のスピーチと言えるでしょう。
グレタさんの意思ではないのか?となると、おおまかにはまあ、彼女の意思だろうなと推測されます。
感情があるから、何かに対して反発する運動をされているという理由です。
個人的にはグレタさんの英語でのスピーチの動画を観て、私は「おおっ、頑張ったな!」って思いました。
グレタさん一人が飛行機に乗ろうが乗らまいが、環境汚染度は変わりませんが、それは自分への規律で、環境への運動をする糧で、不便さはあっても、自分は頑張りたいという意志表明だと、私は捉えています。
例えば、受験が終わるまで、〜は食べないとか、他の人から見て意味がなくても、心に誓って頑張るんだという自分への規律だと思います。
一方、欧米ではグレタさんのスピーチに対して、一般の方ならず、権力のある富豪が批判をされています。
「精神的に病んでる」とか、余計なお世話ですね。
こういう、富豪さんたちはボランティアで子供の通学路の安全誘導をしたり、海岸のゴミをひらったり、みんなのために尽くす爺さん、婆さんではありません。かつて、工場や営業回りで汗水流し、家族を養うために朝から晩まで働いた爺さん、婆さんでもありません。
先進国の資本主義にあって、金だけを動かし、汗水を決して流さず、社交とバケーションだけを繰り返し、欲しいものは何もかも手に入れ、経済が悪くなると自分たちの富を崩さないよう、弱者の解雇を繰り返し、政治に金を回し、環境汚染の現実を封じ込めてきた富豪と呼ばれる人たちでは?
全部の富豪さんが悪いとはいいません。環境とのバランスを考え、協力されてきた富豪さんもおられるのでしょうが・・・。
オゾン層破壊による気候変動で南極の氷が溶けはじめ、南太平洋の小さい島々が沈んできています。土砂を入れて、堤防を作っていますが、進行するばかり。
日本は地震後の液状化問題が深刻になっています。太平洋側は海岸線から高地までの距離が長く、その地形からして他人事ではないということです。
大気汚染も深刻です。人間が生きるための必要なきれいな酸素もない! 未来の地球は、最悪です。持続性がないというっても、過言ではありません。
ここなんですよ!死んだら関係ない!みたいな考えでは、環境汚染は悪くなるばかり・・・・
若い世代が考え、学び、声をあげるのは良いことだと思います。「お前らは養ってもらっていて、主張する権利がない。お金のことも、経済のことがわかってない。これまで築き上げた便利な社会に感謝がない。」という態度の大人にはHow dare you!と言うのはいかがでしょうか?
・・・と思った私でした。
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